介護保険サービス(一覧)

介護保険サービスを利用するには、要支援・要介護認定が必要です。要支援・要介護に認定されると、必要なサービスが介護度に応じて利用できます。

<在宅で利用できるサービス>

①訪問介護(ホームヘルプ)

②訪問入浴介護

③訪問リハビリテーション

④訪問看護

⑤居宅療養管理指導

⑥通所介護(地域密着型通所介護)

⑦通所リハビリテーション

⑧福祉用具の貸与

⑨特定福祉用具購入費の支給

⑩住宅改修費の支給

⑪短期入所生活介護

⑫短期入所療養介護

⑬認知症対応型通所介護

⑭小規模多機能型居宅介護事業(*)

⑮看護小規模多機能型居宅介護事業(複合サービス)

⑯定期巡回・随時対応型訪問介護看護(*)

⑰夜間対応型訪問介護

<施設で利用できるサービス>

①介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)

②地域密着型介護老人福祉施設入居者生活介護(*)

③介護老人保健施設

④介護療養型医療施設

⑤有料老人ホーム・地域密着型特定施設入居者生活介護(*)

⑥特定施設入居者生活介護(介護付き有料老人ホーム)

⑦認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

(*)印は地域密着型サービス。原則、事業所のある市町村の住民のみが利用できます。


<在宅で利用できるサービス>

①訪問介護(ホームヘルプ)

自宅でのホームヘルパー訪問による身体介護(入浴・排泄・食事等)や、家事援助(調理・掃除・洗濯・買い物等)のサービスです。家事援助は、同居の家族がいる場合、その家族が要介護状態や障害があるなどの理由が必要です。

【対象とならない場合】

庭の水やりや来客の対応など直接利用者と関係のないことは対象となりません。また、ガラス吹きや草木の選定など大掃除はできませんし、医療行為も行うことはできません。

【その他】

夜間・早朝・深夜に訪問すると割高になります。また、すべてのヘルパー事業所が24時間対応しているわけではないので、利用したい場合はケアマネジャーに相談してみましょう。


②訪問入浴介護

在宅に浴槽を持ち込み入浴を行うサービスです。

【どういう時に利用するの?】

利用の対象となる人は、“自宅の浴槽でうまく入浴する(させる)ことが難しい” “自宅に風呂がなく、外出も難しい”  などです。胃ろうががあったり、ALSの方など利用される方が多いでしょうか。入浴は身体に負担がかかる為、利用する際には医師の許可を得ておく必要があります。

【どんなスタッフが来るの?】

介護職や看護職です。3名程度で来ることが多いようです。看護職1名・介護職2名であったり、介護職3名などで来られます。

【サービスの流れ】

健康チェック(血圧・体温・脈拍など)

この時の状態によって、部分浴や清拭に変更することもあります

浴槽を組み立て、利用者宅の水道を借り、入浴者で湯を沸かし、浴槽に溜めます

入浴を行います

入浴後も体調に変化がないかチェックを行います。

上記を約1時間程度で行います。

【入浴介助はその他のサービスでも利用できる?】

入浴の介助であれば、訪問介護(ヘルパー)や通所介護(デイサービス)、通所リハビリテーションでも受けることができます。

訪問介護:自宅の浴槽を利用して、ヘルパー1人で介助を行います。

通所介護:デイサービスセンターの浴槽を利用して職員が入浴介助を行います。

通所リハビリテーション:老人健康保険施設などの浴槽を利用して、職員が入浴介助を行います。

【どの入浴サービスを使えばいいの?】

訪問入浴は、介護するスタッフが複数などの面から利用料金が高いです。しかし、全く動くことのできない場合でも利用が可能です。要介護者の身体状況や利用できるサービス、金銭面などを総体的に考え、決めると良いでしょう。


③訪問リハビリテーション

ご自宅へリハビリ専門職が訪問し、住み慣れた家庭や地域での日常生活・運動機能をより良くするサポートを行うことが目的です。また住環境整備や福祉用具に関するアドバイスも行います。

【訪問リハビリテーションを受けるための条件】

医師がリハビリテーションが必要と判断し、身体上の理由で通院が困難な場合です。介護保険で利用する場合は、3ヶ月に1度病院の定期受診が必要です。

【専門職】

理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)など利用者にあった専門職が自宅へ伺います。病院、診療所、介護老人保健施設に所属する専門職が行います。

※訪問看護ステーションに所属する専門職が行う場合は、訪問看護に分類されます。

理学療法士(PT)は、立つ、歩くなど日常生活に必要な基本動作の回復を目指します。

作業療法士(OT)は、身体の応用的な動作能力や社会適応能力の回復を目指します。

言語聴覚士(ST)は、言葉によるコミュニケーション能力や飲み込む機能の回復を目指します。

【具体的な内容】

・立ち上がり、歩行、寝返りなど基本動作の訓練

・食事・着替え・トイレなど日常生活動作の訓練

・歩行訓練

・筋肉をつける(筋力トレーニング)

・関節の硬化を防ぐ

・介助者への介護方法指導

※訪問リハビリテーションと通所リハビリテーションのメリット、デメリットは通所リハビリテーションをご参照ください


④訪問看護

医師の指示に基づき、看護師などが自宅を訪問して、療養上のケアまたは必要な診療の補助を行うサービスです。訪問看護にいる専門職は、保健師、看護師、准看護師のみではありません。理学療法士、言語聴覚士、社会福祉士など他職種がいる場合もあります。利用者の状態にあった専門職がご自宅へ伺います。

 【サービス内容(医行為等)】

状態の観察、注射や傷の手当て、終末期の看護など行います。医師の指示により、経管栄養・点滴・褥瘡の処置・膀胱のカテーテルの交換・痰の吸引なども行います。

 【介護保険と医療保険の関係】

訪問看護は介護保険にも医療保険にも規定されていますが、医療保険よりも介護保険が優先されるため、介護保険の対象者であれば、原則、介護保険が優先されます。ただし、厚生労働大臣が定める疾病に該当する場合は、医療保険の訪問看護を利用します。


⑤居宅療養管理指導

通院困難な利用者の居宅を訪ね、心身の状況や置かれている環境などを把握した上で、療養上の管理・指導・助言を行い、療養向上を図るものです。ケアマネに必要な情報提供を行ったり、利用者や家族に対し、居宅サービスを利用する上での留意点、介護方法などについての指導・助言を行ったりします。

【どんな人が来てどんなことをするの?】

訪問する職種は、医師、歯科医師、薬剤師、歯科衛生士、管理栄養士、保健師、看護師、准看護師などです。居宅療養管理指導で居宅を訪問する医師や歯科医師は、指導や管理、相談は行いますが、治療行為は行いません。薬剤師や歯科衛生士、栄養管理士、保健師、看護師、准看護師などは、医師の指示に従って、医療行為や指導・助言にあたります。

【医師、歯科医師】

継続的な医学的管理を行い、ケアマネジャーに必要な情報を提供したり、利用者やご家族に対して在宅サービスを利用する上での留意点や介護方法等についての指導や助言を行います。居宅療養管理指導としては月2回が上限です。それ以上の往診を受ける際は、介護保険ではなく、医療保険の対象となります。原則、医療保険より介護保険が優先されます。

【歯科衛生士】

歯科医師の指示により口腔内の清掃や義歯の清掃指導を行います。口腔内の清潔保持や飲み込みなどの機能訓練などを行います。保健師や看護師、准看護師も行うことができます。ひと月に最大4回までです。単なる日常的な口腔清掃等であるなど療養上必要な指導に該当しないと判断されると利用できません。

【薬剤師】

病院や診療所所属の場合は、医師または歯科医師の指示で(薬局の場合は処方箋に基づいて)、服薬の管理・指導を行います。薬の飲み忘れや副作用が出てないか、併用薬の確認、飲食物の摂取状況などの確認を行います。病院や診療所所属の場合は月最大1〜2回薬局所属の場合は月最大4回です。算定する日の間隔は6日以上とされています。がん末期患及び中心静脈栄養注射を受けている者については週2回かつ月8回に限り算定できる。

【管理栄養士】

医師の指示により、食事に関する栄養指導を行います。腎臓病食や糖尿病食、胃潰瘍食、貧血食、膵臓食、心臓病食、低栄養改善食、流動食、経管栄養のための濃厚流動食、検査食などの食事管理や、噛む力や飲み込み力が衰えている人に、食べ易い食事の調理法などの指導も行います

【医師からケアマネへの情報提供について】

サービス担当者会へ参加することが基本です。その際に必ず文書などを作成する必要はありません。提供したり情報の要点をカルテに残しておきます。サービス担当者会への参加が困難である場合は、メールやFAXなど文書を利用し、情報提供を行います。その文書は写しを残しておきます。

※ケアプランの対象外で、限度基準額の対象にはなりません


⑥通所介護(デイサービス・地域密着型通所介護)

自宅まで迎えに来て、デイサービスセンターで、入浴、食事、機能訓練、レクリエーションなどを行う日帰りの介護サービスです。

【どういう時利用するの?】

“話し相手が欲しい” “入浴のサポートをしてほしい” “楽しみながら健康づくりをしたい”という時に利用します。また、介護者からすると、“介護から離れて自分の時間が欲しい、休息が欲しい”と思うこともあるでしょう。要介護者がデイサービスに参加している間は、介護から離れ、自分の時間を過ごすことができます。利用できる回数は介護度によって違います。利用者やご家族の思いを考慮しながら頻度を決めることが望ましいです。

【通所介護:1日の流れの例】

9:00  お迎え(送迎車で自宅までお迎えに来てくれます)

9:30  健康チェック(血圧、脈拍、体温など)

10:00 入浴

12:00 口腔体操、昼食

13:00 機能訓練、レクリエーション、趣味活動など

15:00 おやつ

16:45 お送り(自宅まで送迎車で送ってくれます)

※イチゴ狩り、お花見、納涼祭、もみじ狩りなどの季節行事があったり、トレーニングマシンを使用して機能訓練をしたりします。

【選ぶ時の注意点】

デイサービスによって、重視しているもの(役割)が、居場所なのか、機能訓練なのか異なります。また、定員の人数や男女比などによっても特徴が異なります。事前に見学に行ってみましょう。

H28年4月から地域密着型通所介護(利用者が18人以下のデイサービス)が定められました。提供されている内容は上記通所介護同様です。


⑦通所リハビリテーション(デイケア)

病院や介護老人保健施設等での機能訓練等です。日中、自宅から施設に通い、必要なリハビリテーションや入浴・食事、レクリエーション・クラブ活動を行うことで、心身機能の維持・回復・向上を図り、日常生活動作の自立支援を行います。通所の際、送迎がある施設も多くあります。

デイサービスのようにリハビリテーションの他食事や入浴などのケアも受けることができます。

【訪問リハビリテーションと通所リハビリテーションのメリット、デメリット】

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※外出できる場合は通所リハビリと併せて検討することが良いでしょう。

【リハビリを受けることができる介護サービス】

(ⅰ)訪問リハビリ

リハビリ専門が自宅に来るため、生活環境に沿ったリハビリを受けることができ、適切な福祉用具の紹介や住環境の調整を受けることができます。

(ⅱ)訪問看護

リハビリ職が訪問を行なっている場合もあります。

(ⅲ)通所リハビリテーション

専門的な機器を使用し、リハビリができ、入浴やレクリエーションなど日常生活のケアも受けることができます。

(ⅳ)通所介護

事業所によってはリハビリに力を入れ、積極的にリハビリの機器やプログラムを行なっています。

(ⅴ)医療機関への通院リハビリテーション

医療保険の対象で疾病によってリハビリできる期間が決まっています。

上記、それぞれ料金や利用時間が異なります。状態や生活に合ったサービスを選びましょう。


⑧福祉用具の貸与

福祉用具のレンタルです。要支援1から要介護1の方は4種類、要介護2以上の方は13種類あります。都道府県または市町村の指定を受けた事業者から借ります。価格は自由価格で、メンテナンスの有無もお店によってそれぞれです。

1、車椅子(3タイプ)

自走用:利用者が自分で動かす

介助用:介護者が押す

電  動:利用者がレバーで移動する

2、車椅子付属品

クッションやパッド、電動補助装置など車いすと一体的に使用されるもの。

3、特殊寝台(介護ベッド)

サイドレール付き、または取り付けが可能なもので、背中または足の傾きや床板の高さが無段階に調整できるもの。

4、特殊寝台付属品

マットレスや手すり、テーブル等で、特殊寝台と一体的に使用されるもの。

5、床ずれ防止用具

送風装置または空気圧調整装置を備えたマットレス、水等によって減圧による体圧分散効果をもつマットレスなど

6、体位変換器

空気パッドなどを体の下に入れることにより、寝ている人の体位を変えるのに役立つ専用のクッションなど。手動式や自動式がある。

7、移動用リフト(吊り具部分を除く)

自力で移動できない身体を釣り上げ、ベッドから他の場所への補助する器具。床走行式、固定式又は据置式のもの。住宅改修を伴わないものに限る。

8、認知症老人徘徊感知器

認知症の人が屋外に出ようとした時などに、センサーで感知して家族に知らせるもの。

9、手すり

床に置くタイプや便器などを囲むように設置するタイプなど、大がかりな工事を伴わないもの。

10、スロープ

段差を解消するためのもので、工事を伴わないもの。

11、歩行器

歩行を助ける機能があり、移動をする際に体重を支える構造があるもののうち以下のもの。車輪があるものは、体の前と左右を囲む把手などがあるもの。四脚のものは、腕や手で持って移動させることが可能なもの

12、歩行補助つえ

松葉づえ、T字杖など多点杖、ロフストランド・クラッチ、カナディアン・クラッチなどの種類がある。

13、自動排泄処理装置

尿と便が自動的に吸引でき、尿や便の経路となる部分が分割できるもの。

*9〜12は要支援1以上が対象

*13は要介護4以上が対象

【福祉用具専門相談員】

福祉用具をレンタルしている事業所には、福祉用具専門相談員がいます。利用者の身体の状態や使用環境を見て、一人ひとりにあった福祉用具を選び、福祉用具の取り扱いについて説明します。また、定期的な訪問を行うことで身体の変化に合わせて、調整を行います。

特定施設入居者生活介護を利用している際は、福祉用具貸与が利用できないサービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームのうち、特定施設入居者生活介護というサービスを利用している場合、福祉用具貸与を利用することはできません。施設によっては、福祉用具貸与をしなくても、介護用ベッドや車いすの利用ができるあります。


⑨特定福祉用具購入費の支給

福祉用具の販売です。レンタルに向かない入浴や排泄に用いる特定の福祉用具の購入に関わる費用について、1年間に10万円以内で購入費の9割の返金を受け取ることができます。そのため、自己負担は1万円となります。購入は都道府県、市町村の指定を受けた業者から購入したものに限られます。その他から購入した場合は費用は支給されません。

【対象となる5種類】

1、入浴補助用具

以下の入浴に関するもの

入浴いす

浴槽内いす

浴槽用手すり

入浴台

浴室内すのこ

浴槽内すのこ

入浴用介助ベルト

2、簡易浴槽

簡単に移動させられる空気式や折りたたみ式で、取水や排水のための工事が必要ないもの

3、移動用リフトの吊り具部分

身体に適合するもので、移動用リフトに取り付けて使うもの。移動用のリフト部分はレンタル可能。

4、腰掛け便座

和式便器を腰掛け式にかえるもの

洋式便器の上に置き、高さを補うもの

電動式又はスプリング式で便座から立ち上がる際に補助できる機能を有しているもの

移動可能なポータブルトイレ

5、自動排泄処理装置の交換可能部品

居宅要介護者等又はその介護を行う者が容易に使用できる、尿又は便が自動的に吸引されるもの


⑩住宅改修費の支給

20万円以内で購入費の9割の返金を受け取ることができます。そのため、自己負担は2万円となります。利用できるのは以下の5つの場合です。

1、手すりの取付け

2、段差の解消

滑り防止や移動をスムーズにするために床や通路面の変更をする。

4、引き戸などへの扉の取り替え・新設

5、洋式便器への便器の取り替え

【利用までの流れ】

ケアマネに相談し、困っていることを伝える。もしくは、直接業者に相談する。

業者が自宅に来て、どのように改修するのか下見をする。

生活する中でよく通るルートや介護をする上での困りごとなど普段の生活状況について伝え、どのような工事が可能か提案を受ける。

レイアウトと見積もりを出す

業者と契約し、工事を行う

かかった費用を一度全額支払う。

その後、申請し、9割が返ってくる。(原則1人1回)


⑪⑫ショートステイ(短期入所生活介護・短期入所療養介護)

短期入所による介護サービスです。在宅で介護している家族の身体的・精神的な休息を目的としています。旅行など家族の一時的な事情により介護が困難な時など、短期間入所をし、食事・入浴・排泄など日常生活全般の介護を受けます。

1.短期入所生活介護(生活面の支援)

福祉的な要素が強いです。特別養護老人ホームに併設していることが多いですが、その他、単独で行ったり、養護老人ホームや介護老人保健施設に併設することが可能です。入所者の定員は20名ですが、併設の場合はそれ以下でもかまいません。

2.短期入所療養介護(生活面・医療面の支援)

医療的な要素が強いです。病院、介護療養型医療施設、介護保険施設などの医療機関に短期入所します。介護、看護、機能訓練などを受け、リハビリなどの医療サービスが中心となります。

多くの施設が2ヶ月前から利用の予約を開始しています。そのため、急利用したいとなっても、予約がいっぱいですぐに利用できないことが多いようです。特に、GW、お盆、年末年始などは予約が多くあり、希望日に取りずらいということがあります。

また民間の施設でも行っている場合があります(介護保険外)。有料老人ホームなど民間の施設で、ベッドが空いている際に、ショートステイを受け入れている場合もあります。ただし、これは介護保険外のサービスです。利用料もバラバラです。設備は有料老人ホームの設備が提供されるため、個室で各部屋にトイレや洗面などがある場合が多いと思われます。


⑬認知症対応型通所介護

通常のデイサービスの利用者は様々な疾患を持った利用者がいますが、このサービスは認知症に特化した日帰りの通所サービスです。通常のデイサービスは、大人数が参加するものであったりし、馴染めないことも少なくありません。認知症対応の場合、定員が12名以下と定められているため、少人数でレクリエーションなど参加でき、職員も認知症に特化した介護職や看護職が配置されています。

【認知症対応型通所介護の種類】

単独型:民家などを利用した専用のもの

併設型:特別養護老人ホームなどに併設されたもの

共用型:グループホームなどの共用部分を利用するもの

※多くの場合は単独型で民家を改修しています。

【認知症対応型通所介護の1日の流れの例】

8:30 送迎

9:00 健康チェック、朝のミーティング(1日のスケジュール確認)

10:00 入浴、レクリエーション

12:00 昼食

13:00 入浴

14:00 機能訓練など

15:30 おやつ

16:00 帰りのミーティング


⑭小規模多機能型居宅介護事業

利用者一人一人の生活に応じて、「通い」「泊まり」「訪問」のサービスを組み合わせながら24時間365日切れ目なく支え、可能な限り自宅で生活ができることが目的です。施設の在宅版のようなサービスです。

【小規模多機能型居宅介護事業の3つの機能】

1、通い

基本のサービスです。住み慣れた地域で顔なじみの仲間が集う為、仲間づくりの場として活用したり、日常生活支援を受け、心身機能の低下を防止することができます。一人ひとりに合わせて時間も曜日も違います。必要なことに必要な時間だけ利用できます。

cf)通所介護(デイサービス)は、施設の利用時間に合わせてあらかじめ決まったプログラムを他利用者皆と一緒に行います。

2、泊まり

通いと同じ場所で馴染みのスタッフがいる中で泊まりを利用することができます。また、家族の緊急時にも利用が可能です。

※ショートステイは、事前に利用したい日を決めておく必要があり、場合によっては、予約が開いてない場合もあります。

3、訪問

通いのない日や介護が急に必要になった時など、利用者の状態に合わせて日々関わっているスタッフが訪問します。必要な時に必要なだけサービスが受けられ、緊急時にも柔軟に対応できます。回数も時間も一人ひとり異なります。

※規定のサービス枠に合わせ、決められた時間・内容が提供されます。

料金はサービスの量に関わらず月額定額制のため、本当に必要なものを必要に応じて提供することになっています。


⑮看護小規模多機能型居宅介護事業(複合サービス)

上記の小規模多機能型居宅介護と訪問看護を組み合わせたサービスを看護小規模多機能型居宅介護事業(複合サービス)と言います。


⑯定期巡回・随時対応型訪問介護看護

利用者の心身の状況に応じて、24時間365日必要なサービスを必要な時に時に利用できるようにし、1日に複数回訪問します。また、緊急時にはオペレーターが対応し、介護・看護スタッフが訪問します。看護師がいることにより、医療ニーズがある方でも利用できます。いつでも対応してもらえるということは利用者の安心にもつながります。利用することでエアコンの温度調節や寝たきりの方の体位変換、転倒した時の訪問など対応してもらうことができます。また、体調に応じて訪問時間や回数を変更することも可能です。そのため、末期癌で独居でも自宅で過ごすことが出来ます。


⑰夜間対応型訪問介護

夜間の定期的な巡回や利用者からの連絡に応じた自宅での訪問介護サービスや利用者の連絡に応じて調整・対応するオペレーションサービス。

・定期巡回

夜間帯の決まった時間に利用者の居宅を巡回して日常生活上のケアを行うサービスで30分を基本とする。

・随時対応

利用者や家族からの通報に随時対応するサービス

例)夜間帯に以下のような時、利用できます。

・定期的なケアが必要

・家の中で転んでしまい、助けがほしい

・背中が痛く、誰かに少し向きを変えてもらいたい

・ベッドから落ちてしまい、1人では起きられない


<施設で利用できるサービス>

①②特別養護老人ホーム

・介護老人福祉施設

・地域密着型介護老人福祉施設入居者生活介護

※地域密着型は定員29人以下の特別養護老人ホームでの介護サービス

介護が常時必要で、在宅では生活が困難になった高齢者が入居できる施設です。終の住処とされる人が大半です。

特別養護老人ホームは他施設に比べ費用が安いということかから、入所申し込み者が集まりやすく、多くの待機者がいます。地方の施設になると100人も待機者がいるということもあります。施設側は、生活状況や介護状況から総体的に判断し緊急度の高い人から入所としています。

【対象者】

原則要介護3以上の人が申し込みをできます。一般的に、生活サービスや介護サービスを行います。看護師が夜勤も常駐する義務がなく、医療ケアが必要な方は入所を断られることがありますので、申し込みの際は、どこまでケアをしてもらえるのか必ず確認しましょう。

【従来型とユニットケア型】

従来型は、4人一部屋など相部屋になっており、浴室や食堂が施設に一つしかありません。

ユニットケア型は、少人数グループ(10人以下)を一つの生活単位(ユニット)とし、1ユニットごとに専用の居住空間(浴室や食堂)と専任の職員を配置します。そのため、小規模単位で入居者一人ひとりの生活に合わせた細やかな介護を行うことができます。また、入居者の部屋は個室となっており、個人の生活空間を設けることができます。

【特別養護老人ホームの1日の流れの例】

6:30 起床

7:30 朝食

12:00 昼食

14:00入浴

17:30 夕食

※レクリエーションや季節ごとのイベントもあります。

  


③介護老人保健施設(老健)

介護を必要とする高齢者の自立を支援し、家庭への復帰を目指すために、医師による医学的管理の下、看護・介護といったケアや、作業療法士や理学療法士等によるリハビリテーション、また、栄養管理・食事・入浴などの日常サービスまで併せて提供する施設です。

病院から在宅復帰までの中間施設と言われています。在宅復帰率とベッドの回転率の高さを要件に報酬が定められており、長期間過ごす施設ではなく、あくまでも在宅までの中間施設で、より多くの入所者が在宅復帰することが目的です。

入所サービス以外に短期入所療養介護、通所リハビリテーション等の居宅サービスを提供している場合もあります。

【特色】

リハビリテーションの専門職であるOT(作業療法士)・PT(理学療法士)・ST(言語聴覚士)を必要としていることです。音楽療法士・歯科衛生士もいる施設もあります。その他、医師・看護師・介護士・管理栄養士も配置しており、多職種で在宅復帰に向けて協働で支援します。

【対象者】

要介護度1〜5の方でリハビリテーションを必要とされる方です。

【介護老人保健施設の1日の流れの例】

6時 起床

7時半 朝食

10時 生活リハビリ

12時 昼食

14時 レクリエーション

15時 おやつ

18時 夕食

21時 消灯


④介護療養型医療施設平成30年3月末廃止

療養病床がある病院または診療所で、日常生活のケアや必要な医療を行います。医療施設のため、他の施設に比べ、看護師や医師の人数が多いです。そのため、重度の介護や医療行為が必要な方が利用されます。平成30年3月末で廃止が決定しているため、入所を受け付けていないところも多くあるかもしれません。

※療養病床とは、医療保険の医療療養病床と介護保険の介護療養病床を指します。医療療養病床は医療保険対象の施設です。


⑤有料老人ホーム

・特定施設入居者生活介護(介護付有料老人ホームなど)

・地域密着型特定施設入居者生活介護(有料老人ホーム)

地域密着型は定員29名以下

有料老人ホームには、介護付・住宅型・健康型の3種類あります。

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健康型は全国でも数十施設のため、ここでは介護付と住宅型について説明します。

・老人福祉法に規定された施設

有料老人ホームは、老人福祉法に規定された高齢者向けの生活施設で、高齢者向けの集合住宅という位置づけです。

介護付有料老人ホームと名乗るためには、一定の基準を満たした上、都道府県に届け出を行う必要があります。

老人福祉法で定められている老人福祉施設とは、老人デイサービスセンター、特別養護老人ホーム、軽費老人ホーム等で、有料老人ホームはこれにあたりません。


⑥特定施設入居者生活介護

特定の施設(介護付き有料老人ホームや高齢者専門賃貸住宅等)において、入居者が利用する介護保険サービスのことです。

特定施設入居者生活介護の指定が取れない有料老人ホームは「住宅型有料老人ホーム」です。有料老人ホームは制度上、集合住宅の為、在宅で介護サービスを受けることと同じです。

【介護付と住宅型の特徴(介護サービス・費用・対象者)】

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【施設を選ぶ時の注意点】

どの程度のサービスまで介護保険や管理費などで賄え、家族がしなければいけないことがあるのかなど確認しておきましょう。

ホームごとに様々な特色があり、値段もそれぞれ。介護度や費用、価値観などに合わせて選びましょう。


⑦認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

認知症で自宅での生活が困難となった場合、まず候補に上がる入所施設です。認知症高齢者の方々が少人数で共同生活を行い、家庭的な環境と地域との交流の中、住み慣れた環境で生活が出来るよう支援する施設です。

認知症高齢者が、1ユニット(グループ)9人までの少人数で共同生活をするところです。排泄、食事、入浴など、日常生活上の介護および機能訓練のサービスを受けることができます。

【対象者】

認知症の診断を受けた要支援2以上の人で、原則、事業所のある市町村の住民のみが利用できます。概ね自立して共同生活ができることが入居条件となっています。入居後でも、共同生活が困難になった場合、大声がでる、暴力行為がある、異食するなどの問題行動があった場合、入院が長期になった場合、入所時と比べ認知症状や身体状況が悪化した場合などは退去になることもあります。

【費用】

介護保険の1割負担のほかに、家賃、食費、光熱費、おむつ代、その他雑費などが必要です。施設によってはパックになっている場合もあります。

【なぜ1ユニット9人?】

認知症高齢者は環境や新しい人の認識が難しいです。大人数の施設で入居者やスタッフが入れ替わり立ち替わり出入りすることは、認知症状を悪化させたり、問題行動を起こすきっかけになる可能性があります。そのため、小さな単位での生活が望ましいのです。

ユニット毎に居室、浴室、トイレ、共同のデイルーム、食堂が設けられているのが基本的なグループホームです。

【どのような職員がいる?】

介護スタッフが24時間常駐しています。日中は入居者3人に対して介護スタッフが最低1人にいます。夜間は常時1人以上職員が配置されています。

【グループホームの1日の流れの例】

7時    起床

8時    朝食

10時  機能訓練・水分補給

12時  昼食

14時  入浴

15時  おやつ

18時  夕食

21時  就寝

【年間行事の例】

季節やイベントを感じる行事を行なっています

お誕生日会、お花見、クリスマス会、納涼祭、お餅つき、忘年会 等

【施設を選ぶ時の注意点】

入所希望までに余裕を持って、入所の計画を立ててください。認知症高齢者は増加しています。そのため、施設も常に空いているわけではなく、申し込んでもすぐに入れない場合がほとんどです。数年単位で待たなければいけない場合もあります。居住地域の施設についてはできるだけ多くの情報を得た上で選択する方が良いです。

主治医と相談しながら、なるべくすぐ入れた方が良いのか、それとも時間があるのかなど入所の緊急度も確認した上で探し始めると良いです。また、事前に問い合わせや見学を行った際には入所待ち人数を確認しておくと心構えができるのではないでしょうか。あわせて、事前に介護度が増した時や、看取りケアの有無など確認しておくとよいでしょう。

上記、様々な施設について理解して症状に合わせた施設を選ぶことは難しいです。ケアマネジャーと相談することも大切です。


<その他>

上記施設は介護保険法に定められた施設です。その他、以下のような施設があります。

・養護老人ホーム

・ケアハウス

・サービス付き高齢者住宅

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